多重債務の解決法(自己破産)

自己破産とは

自己破産とは、クレジット会社や消費者金融から借金をして、自分のもっている資産でもはや返済が困難になってしまった債務者が、最低限の生活用品などを除いた全ての財産を投げ打って、全債権者に借金額に応じて公平に弁済する、裁判上の手続きのことをいいます。

最近はクレジット会社や消費者金融のキャッシュカードが無人で簡単に作ることができてしまい、いつどこでもお金を借りることができてしまいます。しかし、その便利さが裏には、ついついお金を借りすぎてしまい、月々の返済額が大きくなり、自分の収入で支払うことが出来ない為に、その支払いをするためにまた借金をする…といった具合に、いわゆる自転車操業を繰り返す人が増えてきています。

そして、ついには借りれるところがなくなり、莫大な借金を抱えて途方にくれてしまっている人が実に多く、中には借金を苦に命を自ら絶ってしまう人もいるほどです。借金の現実問題は厳しいものとなっています。

そのために、自己破産という破産法という法律によって定められている国の制度を設け、再び立ち直るチャンスを与え生活を見直すために作られた、多重債務者には何ともありがたい制度と言えるでしょう。

自己破産は、きちんと更正をして生きていけるようにするのが目的として設けられた制度なので、自己破産を申告した後に手に入れた資産については没収されることはありませんし、自由に働いて生活をすることができます。
自己破産は自分でも手続きをすることができますが、司法書士や弁護士など専門家に依頼することをオススメします。

自己破産した時点で必要最低限の財産以外は全て処分されてしまいますが、借金返済の権利も全てなくなるので、多重債務者にとっても「最終手段」と言えるでしょう。

自己破産の申告が受理された後は、破綻しかけた生活基盤を立て直すチャンスだと思って、もう一度人生をやり直してみるのもいいと思います。自己破産という選択を行っても、何も悪いことではないのです。
また自己破産は、平成17年に改正され、手続きもしやすくなりました。これからも多く多重債務に苦しむ人たちが、自己破産をすることで再起のチャンスを手に入れられるでしょう。

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Last update:2023/9/15